2012年5月13日日曜日

講座報告「私たちの知りたい水の話」


 平成23年度に実施した講座の実施報告を、会報誌「ちえボラLINK」から転載します。
 最初は平成23年5月に環境班で実施した講座「私たちの知りたい水の話」です。



平成23年5月13日から6月3日の毎週金曜日、日常生活を支える都市インフラ・地球環境に対する理解と関心を深めることを目的として企画した、水をテーマにした講座を実施しました。

講座の第1回目と第3回目は、北海道大学の岡部聡教授から、私達の使用する水がどのようにして供給されているのか、またその安全性、水の価値などを学び、今後水ビジネス、水道の民営化、森林の買い占めなど、国際的な動向に注目していくことなどを学びました。

1回目の講座風景

次に、さっぽろ健康スポーツ財団中央健康づくりセンターの管理栄養士さんから人にとっての水の役割、水分不足になると動脈硬化が起こり心筋梗塞になることや、痛風・関節痛、熱中症を引き起こすことも学びました。

最終日は、札幌市水道局給水部・計画課長と課員3名より、札幌市の水道の歴史、水道が各家庭に届けられる方法、札幌市が行っている災害が起きたときの水の供給について学び、浄水場で水をきれいにする方法を受講者全員が実験に参加し、その仕組みについて理解を深めることが出来ました。

水をきれいにする実験中

今回、東日本大震災での放射能による水への影響や人体への害はどの程度なのか、また、放射能を取り除く処置はどのように行っているのかなど、講座の中で分かりやすく解説してくれたこともあり、放射能に対する理解を深めることが出来ました。

命の水ということが実感され、水を新たな観点で見ることが出来きるようになったのではないかと思います。